エレシア大陸に絶対者として君臨していた有翼人達の古代文明が終焉を迎えてから千数百年。大陸の各地では北部のエステリア文明と中・南部のロムン文明を基盤に、各々が独自の文明を築いていた。

その間、歴史には、古代王国イースの興亡やセルセタでの内乱、古代文明の気象制御装置復活など、大規模な魔物の出現と共に大小いくつもの事件が記されていった。

各地で起こる魔物の出現、そのたびに各地の王国が滅び、魔物により混沌とした世界へと導かれていたが、これに対抗するかのように、ロムンの地に英雄が現れる。 グレイと言う若者と、それに集う12人の勇士。ロムンの名の下、彼らの活躍により魔物はいったん闇へと退けられ、かりそめの平和がロムン周辺を包み込んでいった。

徐々に力をつけてゆくロムン帝国。その力は他国にまで及び、エレシアをはじめとした多くの国はその傘下に収まってゆく。これがロムン大帝国の始まりであった。

かつて、エレシア大陸に1人の冒険者がいた。

幾多の苦難をその知勇をもって乗り越え、様々な事件を解決へと導いていった彼がつづった冒険日誌は、百冊にもおよぶ書籍となって人々に勇気と感動を与えた。

今なお語り継がれる伝説の冒険家・・・人々は彼を『赤毛の剣士』と呼んだ。

そして時代はロムン帝国支配のまっただ中。新たに1人の冒険者がロムンの地に足を踏み入れる。

かの『赤毛の剣士』が歴史に名を刻んでより百年余り。時代は若き冒険者達の手によって新たな歴史を刻み始める。